思い立ったが吉日

好きなものを好きというために

『またたび』を読んで私も旅に出る

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『またたび』 菊池亜希子 著 宝島社

20170110-20170118読了

またたび

またたび

 

 

やっと読み終えた!旅行前に読み終えられてよかった。

帰りの電車に乗っている時間を読書にあてているのですが、もともと乗り物に弱いのと疲れとで、座るとどうしても寝てしまって。でもこれじゃ本が読めない、ということで最近は職場の昼休憩のときに、こっそり更衣室で読むようにしました。10分前後しか無いのですが思っていたよりはかどるし、お昼に読んだ続きが気になって帰りの電車内でも寝ないで読む時間が増えたように思えます。

 

さてそうこうしながら読み終えた今回のこの本。年末の、クリスマスに購入していました。今週末に旅行に行くのですが、それまでに是非とも読みたいと思って。菊池亜希子さんの本を手に取ったのは、実は今回初めて。そう言えば、『みちくさ』シリーズを読んでみたいなと思いつつまだ手に取れていなかったことを思い出しました。イラストはそこまで好みでは無いからかも知れない。でもこの本を読んだら気になったので見つけたら手に取ってみようかな。

 

食べ物の話と同じくらい、旅行にまつわるエッセイやブログを読むのが大好き。でも旅行のエッセイの本って海外の話が多くて、国内のってそんなに多くない印象。国内旅行大好きで海外には行かないのでさみしい思いをしております。もし良い国内旅行エッセイ本があったら教えて頂きたいくらい。

 

でもまあ、国内にせよ国外にせよ。誰かの旅の話は聞いていて楽しいものです。何がきっかけでそこに行こうと思って、何を持って行って、何を着るのか。そして行った先で何を見て、何をして、何を食べて、何を買って帰るのか。何を感じるのか。たとえ同じ場所に同じ時期に行ったとしても、それは人それぞれで異なったかたちの旅になるから面白い。自分の感性や考えと似ているもの、異なるものもそれぞれあって、でもどちらも「いいなあ」と思ってしまう。きっとそれは旅行とは楽しいもので、人は好きなものや楽しいことを話すときはどうしてもきれいで明るい言葉を選ぶようにできているからだと思う。

 

この本も、旅中の菊池さんの素直な気持ちが素直な言葉で綴られているので、読んでいて心地良いし、こっちまでわくわくしてくる。写真もどれもきれいなものばかりだけれど、解説があっちこっちにいってしまっていてわかりにくくなっているのが残念。でも、自分も同じ場所に行って同じものを見てみたいと、文章を読みながら写真を見ながら何度思っただろう。どこも行ったことの無い場所ばかりだったので、機会があったら行ってみたいな。

 

私もこんな、旅の間に出会うすべてを素直に受け止めたい。そして、読む人にもたのしさが伝えられるような旅の話を書けるようになりたい。私が何でそこに行こうと思って、何を見て、何を食べて、何を感じたのか。いや、誰よりもそれを知りたいのは自分自身かも知れない。明後日からの旅行が、また楽しみになってきた。